IMFが勧告「先進国が環境難民を作っている」は事実だ

中東難民、バングラディシュ難民が騒がれる中、静かに環境難民の問題が巻き起こっています。温暖化に代表される気候変動の被害を受けるのはそれに対応出来ない人達。そして、それを生み出しているのは工業化した先進国であることは科学的事実。

The International Monetary Fund has told rich countries they must do more to help poor nations cope with climate change or suffer from the weaker global growth and higher migration flows that will inevitably result.

In a chapter released ahead of the publication of next month’s World Economic Outlook, the Washington-based IMF said low-income countries had contributed little to the increase in greenhouse gas concentrations and could not afford to tackle the problem from their own meagre resources.

“Rising temperatures would have vastly unequal effects across the world, with the brunt of adverse consequences borne by those who can least afford it,” the IMF said.

 

Do more to help poor nations cope with climate change, IMF tells rich countries

簡単な翻訳

IMF(国際通貨基金)は先進国に対して、環境問題に苦しめられている貧困国、国際比較した時の低成長とそれにともなって国民が流出している国家に対して協力する責任があると述べました。

低成長国家は温暖化ガス排出の増加にあまり関与していないにも関わらず、それによって生じる問題について対策するための資金も無いような状態だからです。「気温の上昇は世界に不公平な形で影響を生む」というわけです。

環境難民

中東やバングラデシュなど、最近も難民という言葉はよく聞きます。でも環境難民とは一体どんな難民なのでしょうか。あまりニュースにもなっていないので知らない方も多いかもしれません。

環境難民とは、温暖化などの環境変化(破壊)に伴ってある地域で生活出来なくなり、他の場所に移動することを余儀なくされた人達のことです。典型例としては、南極の氷が溶けて海面が上昇し、海岸沿いに住む人が住めなくなるような事例です。

しかし他にも気温が上昇することに伴い育てていた農作物が育てられない環境になってしまったりするケースもあります。新しい農業を営むためのお金も技術もなければそこに残る事はできません。

お金がある先進諸国、例えば海面よりも国土の大半が低い位置にあるオランダなどは海岸沿いで工事を行って対策をすることが出来ますが、多くの貧困国はそのような対策を取れません。

環境難民を産んだのは誰か

環境難民を生み出したのはまさに環境問題、とりわけ温暖化問題です(原発事故のようなケースも環境難民に含まれますが、ここでは一旦触れません)。

では地球温暖化に最も責任を持つのは誰なのか。よく言われていることですが、それは工業化を進めた先進諸国であるということは世界でも基本的な共通了解になっています。炭素を排出すると空気自体が熱を持ち続けやすくなり、地球全体が暖められる。温室効果ガスですね。

大量の石炭や石油を使って工業化を遂げ、ものすごく成長した先進諸国は、当時は知らなかったわけですが、地球を環境を無茶苦茶に破壊して、しかもその破壊による悪い影響を貧困国が受けるような形になってしまっているのが現代だということです。

なのでIMFはそのような形で成長した国家が、その被害を受けている貧困国に援助の責任があるというわけです。ド正論なのですが、それがそのまま通らないのも国際社会。

トランプ大統領は環境問題についての国際条約であるパリ条約を抜けるなどとも言って大問題になっています。

先進諸国は当時自覚していなかったとはいえ、現実に加害行為をしてしまっていたわけなので、何らかの形で補償することを国際社会は求めるでしょう。その責任を果たすべきだと僕は思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です