プライバシーを諦めれば、あなたの人生はAIが全て決めてくれる日が来ます

あなたがどんな人なのか、あなたよりも知ることが出来るようになる。AIにあなたの個人情報を共有すればするほど、それは本当の話になります。将来的には、あなたの全てをまるで世話焼きのお母さんのように全て決めてくれるようになるかも。

みずほ銀行とソフトバンクの合弁会社であるJスコアは9月25日、AIを使って融資の条件を判定する「AIスコア・レンディング」のサービスをスタートさせました。融資を受けたい人は、自身に関する情報をWebサイトから入力すると、AIが信用力を判断し自身のスコアが表示されます。融資の限度額や金利などは基本的にこのスコアの値が基準となります。実際に融資を申し込む場合には、本人確認書類の提出などが必要となりますが、基本的な手続きはすべてネットで完了します。

スコアを得るために必要な情報は、おおよその年収、雇用形態(正社員、非正規など)、職種、勤続年数などごく一般的なものとなっています。チャット形式ですので、画面上で質問された事に対して回答を入力していくだけで大丈夫です。スコアを得るだけであれば、ニックネームで利用できますので、氏名など詳細情報を提供する必要はありません。いきなりすべての個人情報を出さなくてもよいのは安心です。

このサービスのさらに面白いところは、よりたくさんの情報を提供するとスコアがアップするという点でしょう。性格やお金の使い方、趣味などに関する質問に答えていくと、その分だけスコアがアップしていき、限度額や金利の条件も変わっていきます。

via: AIが融資の審査、融資を受けられなかった人も融資を受けられるようになる?

 

あなたの信用はAIが担保する

もうすぐそこまで、人事や家族やあなた自身よりもAIのほうがあなたのことをわかってくれるようになります。勤務先や給料だけじゃなく、もっと多角的にあなたのことを知ってくれるのです。あなたの趣味や性格やお金の使い方なんかも熱心に知りたがります。

実際、中国ではこのような仕組みは既に動き出しており、身長から年収から何もかもをそのデータベースに登録するとあなたの国民としてのレベルやランクを教えてくれます。しかも国家レベルで動いているので、それに応じて部屋を借りる時に敷金を払わなくてよくなったり、婚活サイトではその点数を共有し合ったり、市役所などでの手続きが早くなったりするといいます。凄い仕組みですよね、まるで一等市民、二等市民と分けるかのような感じで少し恐くもありますね。

 

 

アメリカなどでは更にSNSなどの情報も取り込むサービスもあるそうです。どんなレベルの人たちと友達になっているのか、もしかしたら幸せそうな写真をどのくらい上げているかまで見て評価してくれるかもしれません。まさに絆や繋がりが可視化され情報として処理される時代。SNSというのはディストピアに近づくための重要なツールかもしれません。

 

あなたの全てがわかる

AIは人間と違って、決して物を忘れません。お金を借りる前のその人の全ての状況を覚えています。お金をどのくらいのペースで帰してくれるかも覚えています。つまり、どんな人がお金をちゃんと返すのか、どんな人がお金をちゃんと返さないのかということをあらゆる側面からデータを収集しまくるわけです。そうすればどんどん審査の質は上がっていくでしょう。

 

将来的にはSNSアカウントを入力しただけで、どんな結婚相手を見つけることができるのか、理想的な人の紹介もしてくれるかもしれませんし、将来就くべき仕事も、関わるべき友人も教えてくれるようになるかもしれません。全てをAIが決めてくれるのです。

 

 

そうすると最早、会社で働くときにも上司なんか必要なくなるかもしれません。あなたが一番望むような言葉を望むタイミングで掛けてくれ、疲れた時には気遣ってくれて睡眠時間も把握しているので鬱になる可能性が高くなる前に帰るように指示してくるようになるかもしれません。

 

それは理想郷かディストピアか

AIにあらゆる情報を提供することでなんでも教えてくれるようになる。それは素晴らしいことであると同時に、恐ろしいことでもあると思います。皆さんはどちらをイメージしますか? 僕は一部の人間にとっての理想郷を作り出し、多くの人達にとってのディストピアになるだろうと思います。つまり、現代と変わらないということです。

One thought on “プライバシーを諦めれば、あなたの人生はAIが全て決めてくれる日が来ます

  • 2018年3月12日 at 8:07 AM
    Permalink

    各人間の貴族化が進むと考えられます。

    それぞれ人間に

    もしかして:〜

    と興味のありそうな話題を投げてくれる執事AI。不都合な話題は事前に弾かれるでしょう。忖度して主人が友達になれそうな共通項を持つ仲間を紹介してくれます。

    結果、同じような思考知識の人間がより集まるようになり、群れ間の常識の擦り合わせが行われなくなります。

    古代アテネ各都市国家が別々の神話を持ったように、それぞれが別の真実を持つようになる。

    SNSは履歴書の代わりになり、SNSをやらない者は現代でいう住所を持たない者と同じように信用を持たなくなる。

    SNSを履歴書がわりに使うということは、個人の信用が可視化されるということ。

    これはお金と同じ働きをする。
    現在のお金は個人の属する国家の信用をベースにした紙幣。国家本位制の価値の流通です。
    各個人の所持するお金とは、経済からみた各個人の評価点です。

    金本位制をやめて金融経済が到来したように、
    SNS由来の信用をベースにした取引が行われるようになるでしょう。

    世の取引はレイヤー構造になっていて、その最上段に新しい階層ができるだろうと予測されます。

    周囲の評価というローカルな信用が貨幣のように流動する。評価経済社会が到来します。もしくはもう始まっています。entyやファンティア、もしくはクラウドファンディング。

    信用が力だということは、各人が人の目を気にするよう振る舞うということ。

    世間さまが形成されて村社会の様相を呈するようになる。

    でも地理的制限に囚われないので村八分されても村八分同士で組んで新しい村を作るという違いはある。そんで仲間内で競争して序列を作って下のやつを村八分。

    みたいにやるでしょう。
    で、ある程度村が分化したら、いくつかの大きな村が全員の好みを網羅します。
    各人はそれら村を自分にタグ付けて自分の個性を規定するでしょう。個人はいくつかの村の合衆国と見なせます。

    ニコニコ動画のタグみたいに表された個人。
    タグを欺瞞する人とか自他でタグが違ったりとか、すごく面白い時代が来る。

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